不安でお困りの方
当院では心療内科と精神科の診療を行っています。心療内科は、胃潰瘍・過敏性腸症候群・気管支喘息といったストレスが発症・悪化・再発に大きく関わる病気を心身の両面から診療します。精神科はお体の異常の有無を問わず、不安や抑うつ、不眠、イライラ、幻聴・幻覚・妄想などのこころの症状を対象にした診療を行います。
不安や落ち着かない気持ちは正常な反応ですが、原因なくこうした症状が起こるのは病的な不安とされます。また、原因があっても過剰な不安が起こる、原因がなくなってからも不安が続く場合も病的な不安に含まれます。こうした病的な不安は心身の疾患によって起こっている可能性があります。
また、交感神経や副交感神経といった自律神経は消化器などの機能をコントロールしているため、ストレスなどの影響を大きく受けて症状を起こすことがあります。症状があっても検査で異常がないケースでは自律神経のバランスが崩れて起こっている可能性がありますので、こころにアプローチする治療が有効なケースがよくあります。
さらに、こころの症状は、内分泌疾患(甲状腺機能異常症・低血糖など)、心血管系・呼吸器系疾患(心不全、不整脈、肺塞栓症など)、脳炎などの神経系疾患でも起こることがありますし、カフェイン、薬剤などによって起こっていることもあります。こころの症状は放置してしまうと進行・悪化してしまうことがありますので、「おかしい」と感じたらできるだけ早く専門医を受診することが重要です。
心身の不調は誰にでも起こります。特に現在は忙しさや人間関係の煩雑さ、社会的なプレッシャーが格段に強くなっている時代ですから日常的なストレスが大きく、こころの状態が不安定になって症状を起こすことが増えています。病的な不安がなくても、倦怠感、体がだるい・重い、寝付けない、すぐ目覚めてしまう、イライラする、やる気が起きない、動悸や息切れがある、飲み込みにくい、手が震えるなどは、こころが発する重要なサインかもしれません。こうしたサインに気付いて休息が必要だと思っても、失業への不安や責任感から仕事をなかなか休めないこともあると思います。
当院では、こうした症状にお悩みの方に向けた診療を行っています。お薬を使った治療、補助的にお薬を使う治療、カウンセリングなどを中心にした治療など、選択肢を幅広くご用意することで、患者様の状態やライフスタイル、お悩みの状態にきめ細かく合わせた治療が可能です。お気持ちに寄り添った診療を行っていますので、お気軽にいらしてください。
各主症状
- 寝付けない・夜中に何度も目が覚める
- 落ち込みやすい・わけもなく不安になる
- 学校・会社・家庭などで疎外感がある・周囲になじめない
- 突然、強い不安や動悸、息切れなどが起こる
- 緊張や恐怖、不安で、大量の汗をかいてしまう
- ストレスがあると動悸や赤面、手の震えがひどくなる
- もの忘れが増えた・人やものの名前を思い出せない
- 激しい腹痛をともなう下痢や便秘が慢性的に続いている
- 気持ちが揺れる・気分が不安定
- 考えがまとまらない
- 鍵やガス栓を何度も確認しないといられない
- ばかばかしいと思っているのに止められないことがある など